☆ JSCC 2005 - Fastest ☆ |
★今年もやってしまいました、Fastestチャレンジ。(^^)
Fastestとは、ある決まった一つの崩し手順を使って、最速タイムを競う(追い求める?笑)競技です。 「同じ崩し手順から何度も揃えるなんて、意味ないじゃん!」という感じですけど、そこはさておき やってみるとこれがなかなかハマルんですわ。(^^; |
単純に考えると「速く回すだけ」なのですが、それを成功させるためには
たくさんの試行錯誤と練習が必要になってきます。(涙) |
と、そんなこんなで涙ながらにひたすら計測を続けて行くのですが、
ここ一発の成功をGETした時には、回している本人にしか味わえない醍醐味がありますよ。(^^) |
★ビデオは2種類撮りました。それぞれにコダワリがあります。(^^) | ||
Fastest 2005 Full Step(解禁バージョン) | fastest-2005_fullstep.asf(1,277kb *.asf) | 1/10_2005 |
Fastest 2005 Mad Try...(解禁バージョン) | fastest-2005_madtry.asf(1,944kb *.asf) | 1/10_2005 |
Full Step - 手順 解説 (Explanation of solution.) | |
崩し手順(クロス面(D面)を青色、手前面(F面)を黄色とした状態から以下の手順) Scramble algorithm. (U-face Blue, F-face Yellow) F2 L' F D' B D' R F U' L - B L2 F R' D L2 B D L F' - U2 R' F L F |
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Full Step - 6面完成手順 (解説画像がなくて、スミマセン。m(_ _)m) | |
Cross |
(r2 u) R'w U' R2 U Lw Uw U' L' (8手) ★今回のクロスはなかなか厄介でした。(^^; 崩した後に(r2 u)と構えて頂くと、U面が青色・F面が橙色の状態になります。 考え方としては、FU位置の青緑エッジがすでに揃っているので、それを基準にして クロス手順を考えていきました。 初手のR'w は、最後に揃える赤青エッジを橙青・黄青エッジを揃える回転に含ませる ための手順です。 その後、U'で橙青と黄青をR面に含ませて、R2 U Lwでこの2つのエッジを揃えます。 残りはUw L'でクロスは完成するのですが、次のF2L#1を有利にするために間に U'をはさんでUw U'L'としています。(^^) (青・赤・黄コーナーを3層目に残します。) |
F2L #1
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U L' U' L (4手) ★先ほどクロスで青赤黄コーナーを3層目に残しておきましたので、上記の手順で FLスロットにサクッと揃えます。(笑) |
F2L #2
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U' R U' R' D'w R' U R (8手) ★ #1が終った時点で、FLU位置のコーナー(青緑赤)と、FR位置のエッジ(緑赤)を まずU'でペアにして、そのペアを残りの手順 R U' R' D'w R' U RでLBスロットに 揃えます。(揃え終わった時は、このペアはRBスロットになります。) |
F2L #3
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D R U' R' U'w (5手) ★この#3の攻め方はかなりお徳な方法ですので、実践中でもよく使っています。(^^) D面回しと呼んでいるものですが、上記の手順ではまず最初のDでLBDコーナーの 場所を空きスロットとしてFRDに持ってきます。 そして、FRスロットは緑橙のスロットですので、そこに入るエッジが目の前に 落ちています。(^^; その状態でR U' R'と回すとそのエッジが揃います。更に残りのU'wを回す事で 青緑橙のコーナーが揃ってしまいます。(^^) ここで、ん?と思われそうですけど、最初にDと回したのでそれと戻すのはD'では? なのですが、U'wと回しているのは、次の#4の為に持ち替えを同時にしているからです。(^^) D面回し:この作戦を使うポイントは2つだけです。 一つは、「コーナーが既に揃っている 」という事。 もう一つは、「エッジと側面センターの色が揃っていない」という事です。 D面回しは最初は戸惑うかも知れませんけど、使い方によってはかなり美味しく 揃って行きますので、パズル的に楽しんでみて下さい。(^^) |
F2L #4
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U' R U' R' U R U R' (8手) ★先ほどの#3で最後にU'wと回しつつこの#4のための持ち替えをしましたが、 実はこの#4初手のU'も左トリガーを使って同時に処理しています。(^^; なので、右手でD'と回しながら左手でU'wを回しつつ、ついでにU'のトリガー・・・ ですね。(笑) この作戦も、Fastestに限らずよく使っています。(^^; 残りのR U' R' U R U R'は普通?のF2L手順ですけど、実際には次のOLL用の AUF+初手2手を含むところまで FSC化しています。(笑) |
O L L | U' - R U' (u') R' U R B (6手) ★OLLは43番になりました。 これは狙ったワケではなく、タマタマです。(^^; しかし、OLLエッジコントロールのバージョンも試しましたし、その辺りは色々です。 とにかく、ここでは手数の少ない43番を使って、如何にして前後の連続感を出すかと 持ち替えの削減に努めました。 それは、PLLにも繋げて行きました。(^^;; |
P L L |
R'U R'U'(u r2) R'U R'U'R2 (u r) R'U'R U R - F'(14手) ★PLLはn9になりました。 ですが、手元のキューブを見て頂くと、ん?と思われるかもです。 (ここまで手順を追って頂いているとすると非常に嬉しかったりです。^^) ハイ、「何か」が違うと思います。(^^; n9はn9なんですけど、ここではPLL用のAUFをしません。 OLL後の状態で、PLLn9手順を回し始めるのに調度良い状態になっています。(笑) で、そのまま手順を回してしまうワケですが、その代わりに最後にAUFを 回しています。(ここでは、F'になっています。) かなり無茶な戦法ですけど、Fastestではこんな作戦も使いつつ・・・ 「できるだけ速く、しかも安全に確実に回せる手順を発掘して行く」 というのが、楽しみでもあり、苦しさでもあります。(^^; |
Total
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45 moves÷8.82 sec = 5.102 tps ★とりあえず、Full Stepのバージョンで5tps以上を達成できてホッとしました。(^^) 目標設定は色々ですけど、いつも回しているペースよりは・・・やっぱり 速く回せていないと納得行きませんよね。(笑?) p.s. その後・・・泥沼のStep抜き、更に激光速域への挑戦が始まります。。。 (思いっきり楽しんでますけどね。^^) |
★ Mad Try...手順 解説 (Explanation of solution.) | |
崩し手順(クロス面(D面)を青色、手前面(F面)を黄色とした状態から以下の手順) Scramble algorithm. (U-face Blue, F-face Yellow) F2 L' F D' B D' R F U' L - B L2 F R' D L2 B D L F' - U2 R' F L F |
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Mad Try... - 6面完成手順 (解説画像がなくて、スミマセン。m(_ _)m) | |
Cross | (u f') U' (r') R U'R U'w (5手) ★さて、これからが本番です。(^^; まず、さっきまでのFullStep手順では先行きが怪しいので、意を決してクロス手順の 発掘やり直しから始めました。(本泣) なんとか上記の手順に行き着きましたけど、そこに行くまでにかなり多量の試行錯誤を 繰り返しています。。。 まずイキナリマニアックですけど、初手のU'を左トリガーでかましながら、それに 続く(r') R U'R U'wのFSCを確実に回すために、シッカリとポジションを確保するのが 非常に困難&最重要です。(^^; ここでコケると全てのリズムが狂ってしまいます&しまっていました。(泣) ちなみに、上記の5手を回した時点では、クロスはまだ完了していません。(^^; |
F2L #1
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(r) U R' U'w (3手) ★このF2L#1は、クロスと合わせて揃えてしまう作戦に落ち着きました。 クロスをそのまま揃えてからでもいいですけど、結局はまた同じ手順で戻しますので 「それなら 」という事で・・・(r) U R'でD面回しの変形を使って揃えています。 これで、FRスロットが完了します。(^^) |
F2L #2
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(f) F R' F' (3手) ★手順を見ると簡単そうですけど、これに行き着くまでには最後までワケの 解らんアプローチを試していました。(笑) 3手なので、チルトさせずにF U'F'でもいいハズなんですけど、そうしないのには ワケがあります。 それは、次の#3用のAUF(R2=U2)まで連続で繋げつつ、しかも#3の為の持ち替えを せずにこの#2と#3を1手順のFSCとして回してしまうためなんです。(^^; 実際には、#1のU'wをしている時点で(f)のチルトをかましつつ、その時の気分的には すでに#4のための心構えを始めています。(笑) |
F2L #3
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R2 (f') R' U R U' R' U' R (8手) ★回転がR面とU面しかありませんので、滑らかに且つ、できるだけ速く、しかし 引っかからないように確実に必死で回します。(笑) 時間を稼げる区間ですけど、必要以上に力んでしまうと#4のための持ち替えに 失敗します。 ハイ、今回の持ち替えで最も苦しんだのがこの#3→#4の区間です。(涙) |
F2L #4
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(f r') R U'R (f') Rw U Lw U'U'R'F' (10手) ★手数が多くなっていますけど、これはOLLエッジコントロールを使っているためです。 F2L D2で、U面エッジ反転の必要数が3個の場合です。 通常では、手順入りの部分でこんなチルトは使いませんけど(汗)Fastest用に 発掘しました。(^^) まず、#3→#4の区間でAUFが必要で、そのAUFと#4初手の2手をFSC化しました。 このFSC (R U'R)にはかなりのバリエーションが考えられまして、それに続く (f') Rw Uに行き着くまでにかなり苦労しました。(^^; これに行き着いていない時点では、6秒切りは不可能だとも真剣に感じていました。 たかが一瞬の持ち替えですけど、それがその後の全てに響いてきます。 |
O L L |
(f) U R2 U'R'U R' U' - R' (8手) ★最初は(f)のチルトから始まっていますけど、このチルトはF2L#4の最後の F'をしながらやっていますので、ビデオでは確認しにくいです。(^^; 手順はOLL 26cで、反則高速(笑)で回せる手順のひとつです。 見るからに簡単な手順なのですが、これが最後となると焦らずにはいられません。(笑) しかし、頑張って焦らずに98%の速度を目標にして「回し切ってしまう事」が 最重要です。(^^) 速く回そうとするとどこかに無駄な動きが生まれ、目に見えない時間を ロスしてしまう事になります。 実際に、何度か6秒あたりをかすめる事がありましたけど、それらにはやっぱり 「何か」が足りなかったんです。(泣) あ、最後のR'はオマケのAUFです。(^^; 殆ど無いものとして回しています。(笑) |
P L L |
Skip
(0手) ★PLLは結果としてSkipできましたけど、OLL手順をどちら向きで回すか?にも 結構悩んでいました。 OLL27番を逆向きから始める「R U'U' R'U'R U'R'」の流れになる手順を採用して いた時もあるのですが、U'U'の180度回転の分解で1手多くする事ができるものの やっぱりそれでは納得が行かなかったのは「○」の性でしょうね。(^^; Total 38 movesだったら、6.33秒切りでover6tps達成だったのです。(笑) |
Total
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37 moves÷5.76 sec=6.423 tps ★ハッキリ言いまして「出ちゃった」です。(^^; 目標は「37 moves ÷ over 6tps =6.16秒未満」でしたので、大幅に早く 完成してしまったようですね。(汗、 泥沼途中(笑)では「もしかしたら6秒も切れるかも&切りたいっ!」と 想い始めていて・・・しかし、7秒切りがやっとの修行期間を何時間も過ごし、 いつの間にか完成手順をBLD(目を閉じて)でも回せるようになってしまったりで 「お正月早々、なになってるんだかなぁ〜」でした。(今となっては、笑) とにかく、これを仕留めない事には「今年はどうなってしまうんだろう〜」と 真剣に心配していましたし(笑)満足の行く結果に辿り着けてホンマに 良かったです。(^^) |
★報告書(いつもは始末書ですね。^^) ・ビデオの中に出てくる13時間というのは・・・ { 2時間のビデオテープ×2回/1日 }×3日+4日目の撮影開始から約1時間後、という意味です。(^^; ・回数は? 最終完成手順に行き着くまではかなりの試行錯誤を繰り返したいので、 Jessタイマーを使って次々と追い込んで行きます。 そして完成手順が熟成してきましたら、スタックマットに乗り換えています。(^^) (たぶん、スタックマット使用の方がタイムは早くなります。) (あ、気兼ねなくスタートできるという意味でです。笑) ・タイムストップ時にある面がずれていますけど、U方向にずれている場合、 R列とM列のタテ筋が、L列とM列のタテ筋を越えていなければO.K.だったと思います。 なので微妙なところですが、Fastest的には最後の回転を回し切っていて、置いた時に その他の面が回ってしまうのは、それなりにアリかなぁ〜とか、勝手に思っています。(^^; (ですが、上記の基準を満たしていないと自分自身が納得できないですね。笑) |