☆ 日本で最初に発売されたキューブは? ☆
Which is the cube put on the market first in Japan?

まだまだ情報収集状態なのですが、それらしきキューブの写真を撮ってみました。
内部構造を見る限りでは、本家モノと同じ造りですね。


「私は発売日初日に買った!」
「当時のキューブをそのまま持っている!」
「私のキューブはハッキリと偽者だ!(笑)」
などの、皆さんからの情報をお待ちしております。m(_ _)m


★皆さんからの情報をアップしました。(^^)
★今回、ある方のご好意により譲って頂いたキューブは、現行のキューブと配色が
かなり違いますので、Rubik Studioキューブと比べてみました。
よく見てみると、青色と赤色の場所が入れ替わっていまいた。

今回GETしたキューブの配色

Rubik Studioキューブの配色
★左が今回GETしたキューブ(以後、JPN-1st)で、右がRubik Studioキューブ(以後、RS-Cube)です。
緑色の濃さがかなり違う事が確認できますね。
★青色の濃さもかなり違います。
JPN-1stの方は、スカイブルーといったところでしょうか。
赤色もワリと薄いタイプですね。
★そして、とにかく分解していみました。(^^;
センターキューブの伸びが無く、ワリと外し難い感じです。
細かいホコリが長年の歴史を感じますね。(^^)
そして、この時点で、ほぼ正規モノだと思いました。
★左のエッジキューブ写真も、左がJPN-1stで、右が・・・実はイキナリ現行のP社製です。(^^;
全体的に、丸まり具合と言いますか角ばり具合と言いますか、明らかに製造時の鋳型が違うんだろうなぁという事が確認できます。
それと、足の部分の空洞の形状がかなり違いますね。
★コーナーキューブについても、エッジキューブと同じような雰囲気です。
大きく?違うところは、足の空洞口の形状でしょうか。
ちなみに、各ポイント(面と面との距離。他)のサイズを測ってみましたけど、殆ど同じと言ってもいいでしょう。(誤差、0.1mm以下)
★さて、問題のセンターパーツです。
見るからに80'sの頃の正規モノと同じですね。(^^)
それにしても、綺麗な状態です。
センターコアは透明なプラスチックタイプで、センターボルトはスクリュー式だという事が確認できます。
★では、これからが本番です。(笑)
以前に80'sキューブを分解した事があったので、予測はできていたのですが・・・
やっぱり、普通に開封する事はできませんでした。(泣)
フタには四角い枠が生えているのが通常の状態なのですが、シッカリと接着されているために気合で切断してしまわないとフタが開きません。(^^;
★ここでちょっと、大切な余談です。
★現行のキューブでもいつの頃のキューブでもそうなのですが、センターキューブのフタを開封する時にはくれぐれもお怪我などなさらないように、細心の注意を払って下さいね。
m(_ _)m
私は左写真のように、テーブルの端にキューブをシッカリと固定して、上から大きめのカッターでボチボチ隙間に差し込んで隙間を広げています。
もちろん、これを4辺ともボチボチと繰り返していきます。
★そして。。。
★開封に成功しました。p(^^)
さらに、何やら非常に気になるモノが写っていますね。(笑)
「おぉーっ!イキナリゴムドーナツかよっ!」と思ったのは私だけでしょうか。(^^;
詳しくは後述で。
★80'sの頃のキューブは、センターボルトがスクリュータイプなのが主流だったようですね。(偽者でも同じなんでしょうけど。笑)
なんと言いますか、後日(と言っても私がスピードキューブを始めてからなので、ん十年後ですが。汗)に手に入れた80’sのセンターボルトよりも、遥かに良質なボルトでビックリしました。(^^;
★たぶん、最初はこのボルトで統一されていたのだと思われますけど、大流行で生産が追いつかなくなって行きつつ、「見えないところのパーツは寄せ集め」になってしまったのかも知れないですね。(諦泣)
★では、気になる写真です。(^^;
残念ながらこの小さい穴あきバケツのようなパーツは外す事ができませんでした。
たぶん、これも接着してあると思われます。
材質的には素体の材質よりももう少し微妙に樹脂っぽい感じでして、スプリングが摺れる時の摩擦にそれなりに対処してある雰囲気ですね。
 裏側の写真は参考までにですけど、この部分しか削れて行かないのが意味深々です。つまり、触れないのなら無くてもいいのか?逆に触れないのなら触れるようにした方がいいのか?が難しいところです。(^^;
★さて、これから内部研磨をして、センター調整をして研磨剤を入れて・・・なんて、もったいない事はできませんね。(^^;
研磨剤の種類にもよると思われるのですが、以前に80'sのセンターコア全体に亀裂が入ってしまったのは、研磨剤や潤滑剤がセンターコアのプラスチックを侵してしまったとも思われるからです。(^^;
これが90'sあたりからは樹脂タイプの白いパーツに変更になり、ボルトも打ち込みタイプになりましたね。
★最後に。。。
貴重なキューブを提供して頂きまして、本当にありがとう御座いました。m(_ _)m

★追加写真を頂きました。m(_ _)m
★上記のキューブを提供して頂いた方から、更に押入れの中から
出てきたキューブの写真を送って頂きました。(^^)
ここでは、左のキューブをBタイプ、右のキューブをCタイプと
呼ぶことにします。
☆各キューブの各面の配色は以下の感じです。
タイプ
タイプ
★これらのキューブにはそれぞれロゴがありまして、上図の2つのキューブでは
赤色と橙色の位置関係が反対になっています。
上図のようなシールの配色が違うバージョンが存在していた(いる)という事は
時々耳に入ってきますね。(^^)
☆さて、気になるのは、次の写真です。(^^;
こちらはBタイプの写真です。
はい、内部の空洞の構造がよく見かけるキューブとは違いますよね。
たぶん、デラックスキューブと呼ばれているタイプと同じ素体だと
思われるのですが、デラックスキューブは色がタイルタイプのようですし
考えられるとしたら、デラックスキューブが販売されていた頃の名残で
シールタイプも存在していたのかも知れないですね。
というよりも、この写真のキューブが存在しているワケですし、
このキューブのバージョンも正規で販売されていたと言えますね。(^^)
左はエッジキューブの写真です。
これも見てビックリですね。(^^)
足の部分の構造をそのまま本体に適用してあったら、かなり
スピードキューブを意識した造りになっていたかも知れません。(^^;
が、側面が空洞になっている事で良い効果が得られるかどうかは
私もまだ未確認です。m(_ _)m

このコーナーキューブの写真も興味深いですね。
実は80'sと90'sの違いについてのページをご覧頂いて、コーナー裏が
空洞になっていても、指が切れそうになるモノとそうでないモノが
あるという事で写真を送って頂きました。
こちらも左がBタイプで、右がCタイプです。
なるほど、Bタイプくらいの肉厚があるのなら、安全そうですね。(^^)

★皆さんから寄せられた情報をまとめてみました。m(_ _)m
(大昔の話しで、正確さに限界がある事を御了承下さい。)
1980年6月頃
★当時、日本で毎年開催されていたらしい「おもちゃショー」で、日本初上陸のルービックキューブが公開された。この時のキューブは海外輸入モノだと思われるのが濃厚ですが、すでにツクダオリジナル社で製造したキューブだったかも知れません。
(※後日、後述の文献で確認できたのですが、ツクダオリジナル社は販売権は得たものの、製造権は無いという事でした。m(_ _)m。となると、おもちゃショーで公開されたキューブと、その後に少し業者に出回ってであろうと思われるキューブも輸入品だという事ですね。)

 ルービックキューブのブースの主催はツクダオリジナル社だった事は確かなようですので、ロゴの有無に関係なくツクダオリジナルが販売した最初のキューブと呼べそうです。しかし、一般公開という意味の販売ではなく、卸業者向けの公開販売だったという事も確かなようですね。

 その後、次項の7月25日に正式に(ツクダオリジナル社がルービックキューブ販売の版権を所得してから)販売される事になるのですが、それ以前にも既におもちゃ屋業界の卸店には出回っていたという事も充分に考えられます。

 そして、その時に卸業者間で出回っていたキューブが、このページの最初に掲載しているタイプのキューブだと思われます。この事はタイプのキューブを譲って頂いた方がおもちゃ屋さん関連の方であり、その方の親族の方達からの情報より確実なものだと思われます。(^^)
(※詳細につきましては、プライベートな内容もあり省略させて頂きます。m(_ _)m)
1980年7月25日
★この日、正式にツクダオリジナル社からの販売として、ルービックキューブが一般発売されました。主にタイプが主流だったと思われますが、ロゴの有無、ステッカーの配色につきましては数種類のバージョンが出回ってしまった事も確かなようです。(^^;
 これは、当時の関係者の方の談話「発売当初の色違いのものについては、ありえるかもしれない。そんな話を聞いたことがある。すべてチェックしきれてないので生産した工場によってそういう間違いがあったかもしれない。」からも考えられます。

 しかし、ロゴの有無につきましては、いくつかの見解があります。
・ロゴの無いモノは偽者だ。
・最初は、ロゴが無かったが、その後に偽者販売業者が横行した為にセンターにロゴを入れた。
・ロゴは無いが、確実にツクダオリジナル社のキューブである。
という感じで色々とあります。(汗、

 この時に、ちょっと気になるのが2つ目の項目です。
これは、タイミング的に確定するのが困難な事なのですが、偽者が出回ってからロゴを入れたという事になると、発売当初はロゴが無かったという事になります。それと併せて、この7月25日の発売日にはイキナリ爆発的に売れたというのではなく、発売してすぐの頃、朝日新聞に記事が出て、それから火がついた。という情報もあります。

 ここで、私の勝手な憶測を書かせて頂きます。m(_ _)m
・6月のおもちゃショーで数社の玩具メーカーもルービックキューブを目にしていたと思われます。
・後に、正式に版権を得たのはツクダオリジナル社ですが、その他の玩具メーカーもルービックキューブに着目していて、7月25日以前に自社でルービックキューブを作ってしまった。
・その情報を得たツクダオリジナル社が慌ててロゴ入りキューブを生産したが、それまでに生産した分のキューブにはロゴが入っていなかった。

 という感じで、公けには7月25日にツクダオリジナル社から発売されたキューブが本物という定義になりますが、爆発的な売れ行きだった為に、ロゴの有無、ステッカー配色違いのキューブが出回ってしまったかも?という当時の情報を知る者は関係者の中でも少なかったとも思われます。
 
更に実際に、ルービックキューブ関連の下記の書籍内にも、上記のロゴ、ステッカーの配色に関する記事が記載されています。(しかし、現在は入手困難な書籍です。m(_ _)m)

書名:タッタ2分でできる「謎の六面体」組立法
著者:小倉清治・中村彰彦(共著)
発行所:KKダイナミックセラーズ
昭和56年2月10日初版発行

この書籍の「おわりに」のページには、(株)ツクダオリジナル社の〇〇〇〇氏、及び〇〇〇〇氏への感謝の辞が掲載されています。
1980年 暮頃〜
★上記の書籍にも記載されていますが、この頃になると偽者もたくさんの種類が出回っていたようです。(^^;
そして、1981年あたりからだと思われますが、タイプのキューブも販売されるようになったようです。この頃のキューブは「コストを落とす為に、軽量にした。」という〇〇〇〇氏の談話も取れています。(^^;

 そして、「本物のルービックキューブ」として初めて手にされた方や、1個目のキューブのステッカーが劣化してしまったので新たに購入された方が多いのも、この頃のタイプのキューブだと思われます。私も本物として当時に購入したキューブを1個持っています。(つまり、最初に手にしたキューブは偽者だという事ですね。^^;)
更にこれまた私の勝手な憶測ですが、このタイプのキューブには殆ど必ずロゴが入っていたと思われます。ステッカーの配色につきましては、このページ中盤のB,Cの2種類の配色に限られそうですね。
「限られる」と書かせて頂いたのは、これによってより本物としての定義をハッキリとしたかったのだと・・・これまた勝手に思っています。(^^;
しかし、なぜにB,Cタイプの2種類が出回ってしまったのかは、謎のままです。(笑)
198?年 頃〜
タイプにしてもタイプにしても、パッケージは円筒形の透明プラスチック製の入れ物に入っていたのですが、いつの頃からか現行のPALBOX社でも採用されている紙箱パッケージの製品になりました。「更に製造コスト削減を。。。」は、まぁいいのですが(笑)問題と謎はキューブの中身にあります。
まず大きく違うのはセンターボルトの違いです。詳しくはこちらのページをご覧下さい。→80'sと90'sの違いについて
なので、何時、何故にこのようなマイナーチェンジ・・・いや、大きな変更がなされたのかを本当に知りたいところです。まぁ、80’sのセンターボルトがスクリュータイプだったので、緩んでしまって壊れるケースが多発していたとも考えられますし、私のように指の危険を感じた方も多かったのでしょうね。(^^;
199?年 頃〜
★たぶん、198?年頃からのキューブとあまり変わっていないと思われますけど、この頃は最も流行っていない時期でもあり(笑泣)私も全くと言っていいほどルービックキューブに関与していませんでした。(^^;
しいて言えば、スクエア1(正確には、サンスクエア)に出会った頃でありまして、その頃はすでに3x3x3を店頭で見かける事も無かったように思います。もちろん、3x3x3を買う事もなく大流行当時からの偽者1個と本物1個を所有しているだけでした。(あっ、でも4x4x4も手元にありました。。。けど、いつ頃買ったのかの記憶はかなり曖昧です。^^;)
199?年 中期頃〜
★この頃、実家から離れて暮らしていた時期がありまして、キッカケは全く覚えていないのですが、なぜかキューブを1個買ってきました。この時に「あれ?パッケージは紙箱になったんだぁ」と初めて気が付きました。(^^;
そしてその日1日だけ(笑)ルービックキューブを練習した記憶があります。よく覚えていないのですが1時間半くらい必死で回していました。(^^;
完成方式は、ツクダ式+先の書籍のネタを少々だったのですが、不意に「必死で練習したら1分は切れるのか?」と思いまして、自分ではかなりたくさん練習したと思っていました。(笑)
でも、結局は数回だけ切れただけで、今から思うと平均の話は・・・大汗が出てきます。(^^;
その後、スピードキューブに出会うまでは、これまた記憶から消えて行きました。

 と、そんな私事はどうでもよくて思いっきり脱線してしまったのですが、問題はこの時に買ったキューブとスピードキューブを始めてから買ったキューブとでは、既に大きな違いがあったのです。
199?年後期 〜 2000年〜
★上で大きな違いと書いたものの、素体自体はあまり変わっていないかも知れないです。しかし、回し具合はホンマに違いますので、どこかは違うのだと思われます。(これまた憶測ですが。。。^^;)

 そして、大きく変更があったのは、やっぱりステッカーの材質ですね。
199?年中期頃までのキューブのステッカーはビニールタイプで、経年変化で波打ったり気泡が入ったりはするものの剥がれてきて色落ちしてくる、なんて事はありませんでしたし、今でもありません。
しかし、199?年後期〜2000年〜現在のPALBOX製キューブになってからは、紙ベースに顔料が着色されていて上から透明保護シールが貼ってあるタイプになりました。
 このステッカーの件につきましては、ここで書いてしまうと長くなりますので、またの機会にさせて頂きつつシール(ステッカー)の色の違い)のページを参照して下さい。m(_ _)m
★話しのネタが脱線しつつ長くなりましたけど、情報を提供して頂きました皆様、
本当にありがとう御座いました。m(_ _)m
 
★その他、とっても知りたい情報。(^^;
製造工場はどこにあるか。そして、幾つあるのか。
製造工場の違いによって、素体に使われている原材料の入手先は違うのか、
または各成分の含有量の違いはあるのか。
ステッカー貼り付けの作業は、人力なのか機械なのか。
ステッカーの製造は委託していると思われますが、
以後、改善するために変更するような話は出ていないのか。
時期、工場、入手した国の違い等によって、キューブ内部の
仕上げ精度に違いがあるがこれはどうしてなのか。
センターボルトの打ち込み作業は、やはり適当なのか。(泣怒)
 
★ 言いたい放題で、失礼しました。m(_ _)m